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18 歳で未来を諦めさせない | 全国の通信制高校に通う困難を抱える生徒の社会的自立サート事業

本事業の対象者は、通信制高校に通う生徒の中でも、本人や家庭環境の都合により、進学や就職に課題を抱えている高校生です。不登校の増加などに伴い、全国で通信制に通う高校生は年々増え続けています。

また、通信制に通う生徒の 7 割は不登校を経験していると言われ、不登校経験、ヤングケアラー、発達障がい、コミュニケーション障がい、母子父子家庭、虐待、ネグレクト、外国籍など、本人や家庭環境の都合により複数の問題を抱え、進学や就職を諦めてしまいそうな生徒たちが多く存在します。

本事業では、彼ら1人ひとりに寄り添い、専門のカウンセラーに相談できる場を設け、必要な時期に適切な情報提供とサポートを行うことで、彼らが主体的に将来を選び、自分の未来や社会に対して希望を持って、一歩踏み出せるような環境を整え、「進路未決定のままの卒業⇒社会的孤立」という負の連鎖を止めるべく、彼らに“個別型の伴走支援やキャリア教育”を届ける体制作りの強化を進めてきました。

1.事業の概要と成果

  • キャリア教育支援(授業)(通信制高校内におけるキャリア教育事業:全 5 回) 
  • 個別伴走支援 (個別就労支援伴走生徒:169 名) 
  • 居場所支援 (居場所利用人数:のべ 185 名) 

通常開所:合計 33 回 イベント実施回数:7 回 

「個別の就労支援」に関しては、当初の計画では 100 名の生徒に向けた伴走支援の実施を予定していましたが、最終的には 160 名の生徒の伴奏支援を実施する形となりました。学校側との接点が増えていく中で、よりサポートを必要とする生徒たちの存在が年々明らかになってきており多くのご相談をもらえるきっかけになったことが大きな要因だと考えております。また、「卒業後の生徒たちの居場所づくり」にも力を入れて活動を行い、より多くの生徒の利用に繋がり、定期的な利用をしてくれる生徒が増えたことは、大きな成果となりました。 

「キャリア教育支援」の実施では参加生徒の中からの相談等も大きく特に中間地点(11 月時点)での内定した生徒は、過去を上回る人数となっており、必要な情報を必要なタイミングで発信していくことの効果を感じることができました。 

一番の成果としては、利用した生徒たちから多くの前向きなコメントをいただけたことだと思っており「前向きな気持ちになれた」「こんなに温かい場所があるんだと思えて嬉しかった」「将来やりたいことがわからなかったけれど、やってみたいことが見つかった」など相談に来た時とは異なる、明るい笑顔で伝えてくれる生徒も今年度は非常に多く、本事業の実施目的であった「どんな背景を持つ高校生でも、主体的に将来を選び、未来や社会に希望を持って一歩踏み出せる環境づくり」を行うことができたと感じています。 

2.活動実績

主な活動実績

  • キャリア教育支援(授業)(通信制高校内におけるキャリア教育事業:全 5 回) 
  • 個別伴走支援 (個別就労支援伴走生徒:169 名) 
  • 居場所支援 (居場所利用人数:のべ 185 名) 

通常開所:合計 33 回 イベント実施回数:7 回 

1 キャリア教育授業「就活セミナー」の提供 

時期

2024年7月〜11月まで 各月1回 :オンライン授業形式にて実施 

対象

通信制高校に通う高校生のうち、進路として就職を検討する生徒 

実施内容・テーマ
  1. 職場見学について 
  2. 履歴書の書き方 
  3. 一次応募の面接試験について 
  4. 二次募集からの就活 
  5. 今から間に合う就職活動
実施目的

→求人票解禁直後から9月までは、高校生の就活スケジュール基づき、実施時期に必要な情報や事前準備がわかるような授業を実施。各回の授業後には、質問コーナー/アンケートの実施を行い、個別の不安や疑問点の解消を行う。10 月以降は、1次応募に間に合わなかった生徒や、進学から就職に切り替えた生徒たちに向けた情報提供の実施。 

2 個別伴走型の就労支援 ※ユニーク 169 名 

時期

2024年7月〜25年 3 月まで :オンライン・リアルの双方で実施 

対象

通信制高校に通う高校生かつ、本人や家庭環境の都合により、進学や就職に課題を抱えている生徒 

実施内容の一例

1人当たり平均2〜3回/1回 60 分程度想定

  1. 相談内容ヒアリング 
  2. 自己理解 
  3. 企業研究・履歴書作成支援 
  4. 職場見学前後の準備フォロー
  5. 面接対策 
  6. 入社前送り出し 等 個々の生徒に合わせた内容にカスタマイズして実施
実施目的

本人や家庭環境の都合によって、進学や就職に課題を抱えている生徒の中でも学校のサポートだけでは、進路決定が難しい生徒たちを中心に、状況に合わせた、柔軟な伴走支援を実施することで、卒業までに何かしら次の所属先との接点が作れる環境を用意する。 

(伴奏支援における結果) 

全体:169 名 

  1. 就職 74 名 
  2. 進学 59 名 
  3. フリーター継続 11 名 
  4. その他 25 名

3 居場所づくり(卒業後の所属先のサポート) 

時期

2024年7月〜25 年 3 月まで 
通常開所:合計 33 回 イベント実施回数:7 回 

対象

メイン対象:通信制高校に通う高校生の生徒 

実施目的

 1,2で接点をもった生徒の中でもより継続的な支援を必要とする生徒たちが、在学中から学校の先生・両親以外の大人と接点をもつ機会をつくり、卒業後も気軽に頼れる第 3 の居場所をつくっておくことで卒業後の社会的孤立を防ぐセフティーネットになれるようにする。 

活動対象者

  • 通信制高校に通う生徒の中でも、本人や家庭環境の都合により、進学や就職に課題を抱えている高校生 

主な連携先の学校

鹿島学園高等学校/鹿島朝日高等学校/鹿島山北高等学校/中山学園高等学校/星槎国際高等学校 鴨居学習センター・八王子学習センター/大智学園高等学校/ルネサンス高校代々木キャンパス 等 

3.課題、今度の展望や活動計画

課題と展望

基本的には、これまでそれぞれの事業として実施してきた3つの支援「キャリア教育」「個別就労」「居場所づくり」が一連の流れとなり生徒たちのサポートにつながる一つの形が見えてきたため非常に有意義な事業になった。一方で現状は、特に「居場所づくり」の部分に関しては、関東圏内の自団体の居場所のみの運営となっているが、特に通信制高校の生徒たちとの接点は、関東に限らず全国に点在するため、今後はより広域の生徒たちへのサポートをどう考えていくかが重要になる。 

現時点では「当団体以外の全国のサポート施設や団体との連携」ならびに、「オンラインを活用した居場所支援」の2軸で考えており、特に他団体との連携は他事業でも非常に重要だと考えており、より力を強めて実施したい。 

また今年度「個別就労」を希望した生徒たちの人数が昨年度の 1.5 倍になったことも踏まえ、まだまだ支援を必要とする生徒たちの存在は多いと考えており、団体内でサポートにあたれる人材の育成は今後重要な課題の一つとなっている。特に未成年のサポートは大人のキャリアサポートとは異なる注意点を伴うことも多いため、全国にいる「キャリアコンサルタント」等の資格者に団体の活動を共有しながら、より若者支援に興味・関心を持った方々の育成に努め、どんな背景を持つ高校生でも、主体的に将来を選び、未来や社会に希望を持って一歩踏み出せる環境づくりを行っていきたいと考えています。 

Supportご支援のお願い

どんな環境で育つ子どもも自身の未来に希望を持ち、その明るい未来を掴み取る力をつけてほしい、
私たちピースワラべはそう願って支援を続けていきます。そのためには、皆さまからの温かいご支援が欠かせません。
一人でも多くの子どもたちに、成長と学びの場を届けるために、どうかお力添えをいただければ幸いです。

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振込先:特定非営利活動法人ピースウィンズジャパン
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