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特定非営利活動法人みんなのコード

プロとの本格的な制作活動を通して、自分のキャリアを創造しよう! 〜石川県加賀市における、創造的な活動のポートフォリオ制作によって、困難を抱える子どもたちのキャリア形成を支援する事業〜

みんなのコードが石川県加賀市で運営する、子どもたちが創造的な活動をできる居場所「コンピュータークラブハウス加賀(以下、CCH)」において、貧困、孤立・不登校といった困難を抱える子どもたちが夢に向かって歩んでいくために、テクノロジーを活用した創造的な活動のプロセスや作品をまとめた「ポートフォリオ制作」による、キャリア形成支援を行いました。

1.事業の概要と成果

本事業では、創造的な活動のプロセスを記録・振り返る機会を設けたことにより、参加者一人ひとりが自身の特性や関心、能力に対する理解を深めることができました。特に、チーム活動の中で、自ら進んで意見を述べたり、周囲をまとめたりする姿が見られ、リーダーシップがあることに気づいた子や、今までは個での制作だったものが誰かと何かを作ることが楽しいと感じられるように成長がみられました。 
制作したポートフォリオを発表・共有する機会を設け、参加者の成長や学びの言語化能力を育成しました。具体的には、各コースにおいてCanvaを用いたポートフォリオを作成し、中間報告会と最終報告会で発表を行いました。
参加者は、自らの課題意識や関心に基づいたテーマに取り組み、創造的な表現を試みました。また、仲間とのコミュニケーションを通じて、異なる視点や表現方法を学び、自身の発想を広げることができました。グループ制作においては、チームワークやスケジューリングの問題に直面するチームもありましたが、それを乗り越える経験/乗り越えようと挑戦した経験を通して各自成長することができたと思います。 

2.活動実績

A . 音と光のクリエイションまちづくり探究コース 

2024年9月14日(土),15日(日)に行われた加賀十万石まつりで成果物(プロジェクションマッピング)を出展。
お祭りで成果物を見た観客(子どもたち)から「プログラミングで曲って作れるんだなって思いました」「パソコンとかであんなことができるんだなと驚きました」「これどうやって作ったの?」など、興味を持ってくれる同世代の子たちからの声掛けによって、制作した子どもたちの自己肯定感に繋がる活動となりました。
2024年12月14日(土)に行われたKAGA STEAM Presentation 2024(中間報告会)や2025年3月15日(土)に行われたSTEAMクラブ交流会(最終報告会)で再展示して参加者や関係者からフィードバックをもらい、それをもとに次年度の活動の計画を立てています。また、本コースは比較的年度始めの活動量が多く、後半はDコースの活動と平行している子もいました。

B . ランドスケープコース(3Dプリンターを使った模型作り) 

2024年10月に実施した古民家宿泊体験によって各々の発想が広がり、大枠のコンセプト決定が難航したため、スケジュールが後ろ倒しに。各々が里山フィールドワークを通して着目した地域への課題やイメージしているより良い未来を言葉やプロトタイプづくりをしてすり合わせながら、ランドスケープづくりを現在も継続しています。 

C . ドキュメンタリーコース 

海外ルーツの子どもたちの生活(バイト、習っている日本語、暮らしなど)について取材を行ったり、異文化交流NPOの事務局の方やALTの先生にインタビューを行い、それらをまとめて映像を制作し、2025年3月17日(月)に加賀高校で上映会を実施。
2024年12月14日(土)に行われたKAGA STEAM Presentation 2024(中間報告会)や2025年3月15日(土)に行われたSTEAMクラブ交流会(最終報告会)でも上映しました。
外国ルーツの子どもたちとコミュニケーションをとるためにタコパ交流会を開催して呼びかけをし、まずはインタビュー対象の子どもたちと仲良くなることから始めました。 

その後、プロジェクトマネジメントの経験がなかった参加者は、まず模造紙にやるべきこととスケジュールを書き出し、付箋を使って丁寧に制作進捗を共有。また、YouTube上に上がっている類似テーマのドキュメンタリー映像を研究し、画角、カラーバランス、音量、映像緩急など、映像専門家からのフィードバックも参考にしながら、映像のまとめ方には特にこだわりました。 

D . その他(音楽やデザインコンペ、ロボコン大会出場支援、自主テーマ) 

ロボコンチームは第10回加賀ロボレーブ国際大会2024出場。
音楽制作チームと映像制作チームは大阪万博での発表を賭けたコンペ「学びの協奏コンテスト」応募。レジンを使った作品をつくり、自主ブランドを立ち上げてオンライン販売(作品展示96個、売上18個1万2000円)。
Dコースは自主テーマ且つ個人作業がA〜Cと比べると多いため、できるだけプロ講師との接点や大会、コンペへの出場を通してアプトプットすることや他者からフィードバックをもらう機会を意識的に多く設けました。その結果、各々が自主的に翌年度の目標を立て、次なる目標達成に向けて動き出しています。 

ゲストを招いたキャリアイベント / ワークショップ 

参加人数 :118名 211名 

成 果 : 

  1. emblem株式会社(JAXA) 和田大地さん 
    加賀市内の廃校跡地で最新ウェアラブル機器(人が飛べる装置)の研究開発をされている。
    子どもたちは今回、その場所を特別に見学させていただきました。最先端技術に触れる貴重な体験を通じて、子どもたちの探究心と未来志向が大きく刺激されました。 
  2. アーティスト&デザイナー 石黒猛さん
    米IDEO社サンフランシスコ事務所に勤務し広くプロダクトデザイン、戦略にたずさわった後、独立。現在も個人で人の生活を豊かにするプロダクトをつくり続けています。
    子どもたちは今回、発想法や考え方を教えてもらいました。自由で柔軟な発想法に触れ、自分らしいアイデアの出し方や考えを発表することに自信を持つ子どもが増えました。 

地域行事での作品を通した市民との交流、制作したポートフォリオの発表

参加人数 :1約300名 2約200名 3約100名 

成 果 :12024年 9月14日(土),15日(日)加賀十万石まつり 

Aコースへの感想: 
(子ども)「パソコンとかであんなことができるんだなと驚きました」「音楽を作れるってすごいことなんだとわかった」「自分も曲を作ってみたいと思いました」「細かいところまで自分で作ったところがすごかった」
(大人)「あの難しいソフトを使いこなせるのはすごいです。」「音楽を作曲していてとても素敵でした。」「十万石まつりのようなプロジェクションマッピングを是非校舎の壁をつかってやって欲しいです。」

 Bコースへの感想: 
(子ども)「細かいところまでこだわっていていろいろなものも作れそうで見ていて面白かった」「細かくて本物みたいですごかった」「すごくリアルで草とかが完成度高くてすごかった」
(大人)「3Dプリンターで作った作品が良かった。若者が加賀市の自然とか考えるきっかけになり良いと思った。」「現地まで行っているところにこだわりを感じました」 

Cコースへの感想: 
(子ども)「外国人と日本人の言語は違うけど勉強していくことで話したりできるということがわかって一番心に残った。」「異文化交流に興味が出ました」「多文化社会って大事だと思いました」「外国人たちの思いがわかったのであった時に話したい」
(大人)「一人一人に向き合って撮影してすごいです。」「アリス学園がどんなところか、親も子も知らなかったので、興味を持つきっかけになりました。内容がすんなり入ってくるドキュメントを作れるなんてすごい!構成も良かったです。」 

Dコースへの感想: 
(子ども)「ロボレーブ:機体がどういう構造なのか気になったし、ギアを入れることでどのように操るのかも気になった。」「ロボレーブ:学校のクラブ活動でもあったが 細かいことは知らなかった いろいろなことを知れました」「ロボレーブ:日本3位で自分でプログラミングと車を作っていてすごいと思った。」「レジン:いろいろなものがあって色も様々で面白かった」
(大人)「ロボレーブ:大会に向けてより良い成績を残そうと努力していてとても良かった。」「レジン:キーホルダー可愛くて良かったです。購入しました。」 

3.課題、今度の展望や活動計画

  • プロのクリエイターとの制作活動や自然体験を通して、技術を習得したり、知識を深めたり、創造性を育む(オリジナルで自由な表現をする)ことを目指した活動であり続けること。 
  • 自身の強みや弱みを客観的に捉え、将来のキャリア設計に活かせるポートフォリオ制作をしていくこと。 

すでにほとんどのコースの子どもたちが2025年度も同プロジェクトを継続し、より良い作品づくりをしていために活動を開始しています。また、2024年度の作品を見た子どもたちの中に小さく芽生えている「私もやってみたい」という想いに対して体験会等を開催し、本格的にコースに参加したいという場合は最大限サポートをしていきたいと思っています。 

Supportご支援のお願い

どんな環境で育つ子どもも自身の未来に希望を持ち、その明るい未来を掴み取る力をつけてほしい、
私たちピースワラべはそう願って支援を続けていきます。そのためには、皆さまからの温かいご支援が欠かせません。
一人でも多くの子どもたちに、成長と学びの場を届けるために、どうかお力添えをいただければ幸いです。

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