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コラム&インタビュー
2025.09.12
2025.09.04

【能登・被災地子ども支援】珠洲の未来に希望を灯す。シアトルから故郷を想う「プログラミング教室」に込められた舟木講師の想い

能登半島地震により甚大な被害を受けた石川県珠洲市。
復興への道のりが続く中、子どもたちの「未来への希望」を守るための活動が進められています。その中心に立つのが、遠くアメリカ・シアトルから故郷の未来を見つめる舟木講師です。

一体何が彼を突き動かし、珠洲の子どもたちにプログラミング、コンピューターサイエンスを教える活動へと導いたのでしょうか。その背景にある、深い想いと行動の軌跡を紐解きます。3881d9fe734548765743eb32089e0660

■ 原点は、故郷・珠洲への深い憂慮――異国の地で知った震災の衝撃

「きっかけは能登半島地震です」
舟木講師は、珠洲でのプログラミング教室の構想が生まれた瞬間をそう語り始めました。
震災発生時、彼は時差の関係で大晦日の寝る前、アメリカ・シアトルにいました。

「親戚一同が珠洲に住んでいたのでとても心配でした」
遠く離れた地で知った故郷の厳しい状況と、親戚の安否への強い不安。その中で、彼の心を特に捉えたのは、ライフラインの復旧が進む一方で、「子どもたちのためのスペースがなくなっている」という現実でした。

さらに、被災地の子どもたちが「自分の将来に希望を持てないとか、不安になっているのではないか」という強い懸念を当時抱きました。
何か自分たちの将来に希望を持ったり、楽しいことを見つけられるような、きっかけを与えられないか」――この想いが、活動の原点となりました。

 

■ なぜ「コンピューターサイエンス」なのか?未来を見据えた選択とピースウィンズとの出会い

舟木講師の故郷への想いは、具体的な行動へと結びつきます。
舟木講師は、プログラミングやコンピューターサイエンスは「珠洲でなかなか得られない情報」であり、「今の時代もしくはこれからの時代、日本だけじゃなく、海外でも通用するスキルだろう」と考えた結果、この分野に行き着きました。
それは目先の教育ではなく、珠洲の子どもたちが未来のグローバル社会で生き抜くための、まさに「未来を見据えた選択」でした。

このアイデアを携え、舟木講師はピースウィンズ・ジャパンとつながります。
舟木講師の地元の納涼祭をピースウィンズが共催していた縁から、子どもたちへの支援活動へと話は進み、”ピースワラベ”へとつながる形で、2024年11月に活動は具体化しました。舟木講師のアイデア出しには、シアトルのIT系業界団体やKids Code Clubの活動も参考にされたといいます。single news

■ 「子どもたちが楽しんでくれている」講師の喜びと、見据える未来

実際にコンピューターサイエンスのイベントを実施してきて、舟木講師は現在の心境を率直に語ります。
「課題はたくさんあるものの、一定数の子どもが参加してくれて、楽しんでくれていることが一番の収穫」
子どもたちがそこから何を感じ取っているか、その全てを知ることはできないとしながらも、彼らが「楽しんでもらえている」という事実に、確かな手応えを感じているようです。

今後のイベントを通して、どのような未来を描いているのか尋ねると、
「この活動を続けていくこと。そして1人でも多くの子どもがコンピューターサイエンス、もしくは海外に出ることに興味を持ってくれること」と答えてくれました。
次の行動にまで影響を与えることは難しいかもしれない、と謙虚に語りながらも、「少なくとも”興味”を持ってもらえれば」という強い願いがにじみ出ます。24bbd851b47c5c16e70cb0d830c27020 e1756947387193

最後に、珠洲の子どもたちへのメッセージを求めると、舟木講師は温かい眼差しでこう語りかけました。

「やっぱり楽しいことを見つけてほしいです。それがコンピューターサイエンスであっても何であっても。自分が楽しめる・打ち込めるものをできるだけ早く見つけて、それにできるだけたくさんの時間を費やせるようしてほしいと思います。

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■ 珠洲の子どもたちの「希望」を未来へ繋ぐために

能登半島地震は、珠洲の子どもたちの日々に大きな変化と困難をもたらしました。しかし、遠くアメリカから故郷を想う一人の講師を中心に、子どもたちは再び「楽しいこと」を見つけ、コンピューターサイエンスや将来に「関心」を持つ機会を得ています。

舟木講師の情熱と、子どもたちの純粋な笑顔が支えるこの活動は、珠洲の復興にとってかけがえのない「希望の光」です。

この活動は、皆様からの温かいご支援があってこそ成り立ちます。
珠洲の子どもたちの笑顔を、そして能登の未来を支えるピースウィンズ・ジャパンの活動に、ぜひご関心をお寄せいただき、サポーターとしてご参加いただければ幸いです。

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ピースワラベは舟木講師との活動を通じて、子どもたちが困難な状況下でも夢を持ち、前向きに成長できる環境を提供し続けています。子どもたちが新しい技術に触れ、仲間と協力し、将来の夢を描く力を養う、かけがえのない機会をつくる。珠洲の子どもたちが持つ無限の可能性を信じ、これからも継続的な支援を行っていきます。

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