【第七回】能登半島の子どもたちとAIを使い「最高のクリスマス」を創るイベントを開催！

能登半島地震発災からもうすぐ2年。復興は一朝一夕にはいきません。ピースワラベは、イベントを通じて、子どもたちが困難な状況下でも夢を持ち、前向きに成長できる環境を提供し続けています。

2025年12月14日、石川県珠洲市で、AIを使い、絵や音楽を創造するイベントを開催しました！今回で第七回目となるこのイベントの講師は、珠洲市出身でシアトル在住のシステムエンジニア舟木さん。最新の生成AI技術と故郷への深い想いを携え、11名の小中学生に“ひと足早いクリスマス”を届けました。

■ AIを使って広がる創造する力、考える力を身に着ける
イベント前半は、舟木さんから「AIはどう学び、どう作品を生み出すのか」を解説し、続けて世界のクリスマス文化や歴史をクイズ形式で紹介しました。初めて知るエピソードに驚きながら、自分たちの作品づくりへのイメージを膨らませます。

後半はいよいよ実践。参加者は二人一組のペアになり、画像生成AIでクリスマスを描き、音楽生成AIでBGMまで作り上げました。
「ツリーの光をもっとキラキラさせたい」
「室内を描いたのに外に雪が降っちゃった、どうやって消そう？」
といった試行錯誤があちらこちらで飛び交い、プロンプトを入力するたびに変化する絵に夢中で取り組みました。
2人でやることで、まったく新しいアイデアが生まれる瞬間も多くありました。

振り返りを兼ねたクイズ大会も大盛況。子どもたちは学んだ知識を競い合いながら再確認しました。また最後に、舟木さんの”珠洲の子どもたちに何か贈りたい”という想いから、クリスマスプレゼントが一人ひとりに手渡されると、子どもたちは喜びと感謝で顔を輝かせていました。

■ 帰ってくるきっかけになる場所へ
イベントに参加した子どもたちの保護者からは、
「AIは難しいと思い込んでいたけれど、今日のイベントでぐっと身近になった。学校でもこんな授業があったらいい」
「震災後、金沢に移った友人もイベントに合わせて珠洲に帰ってくるくらい、ここが”居場所”となっている」

そんな声が相次ぎ、このイベントや居場所が保護者にとっても、大事な場となっていることを実感させてくれました。

■ ピースワラベの継続的な支援が、未来を育む
今回のイベントは、子どもたちが新しい技術に触れ、AIというツールを使い創造力を豊かにする、かけがえのない機会となりました。珠洲の子どもたちが持つ無限の可能性を信じ、これからも継続的な支援を行っていきます。