2025.03.31

【第3回】「好き」が未来を切り開く!能登半島地震の被災地でイベント開催

能登半島地震の影響を受ける子どもたちの現状

 
令和6年能登半島地震の影響で、珠洲市の子どもたちにはさまざまな制約が生じています。塾やスポーツなどの習い事が中止・縮小されるケースが増え、学習機会が減少。また、安全に遊べる公園や施設が被災し、自由に過ごせる環境も限られている状況です。さらに、避難生活や生活環境の変化による精神的な影響も大きく、子どもたちのストレスが増加しています。
 
こうした状況を受け、ピースウィンズでは、被災地の子どもたちがのびのびと遊び、やりたいことを追求し、新たな興味を見つける機会を提供するためのイベントを開催しています。
 

 

【第3回】コンピューターサイエンスに触れてみよう

 
講師は、珠洲市出身で現在アメリカでシステムエンジニアとして活躍する舟木さんをお迎えし、第三回目となる今回は子どもたちに人気のゲーム「マインクラフト」を活用しながら、コンピューターサイエンスに触れる機会を提供しました。
プログラミングの基本的な概念を学びながら、ゲームの中で創造力を発揮し、試行錯誤しながら課題を解決する体験を楽しみました。
 
今回のイベントには、7歳から12歳までの12名が参加し、幅広い年齢層の子どもたちが一緒に学びました。年齢や経験の違いがある中でも、得意な子が苦手な子にアドバイスをしたり、教え合ったりする場面が多く見られました。
学びを通じて自然に仲間とのつながりが生まれ、お互いを支え合いながら進めていく様子が印象的でした。
 

学ぶ=楽しい!を体験

 
イベント開始前には、株式会社ICON様より寄贈いただいた知育ロボット「KUMIITA(クミータ)」を活用し、アイスブレイクを実施しました。子どもたちは「このカードをここに置いたら、こう動くから…」と目を輝かせながら、楽しそうに学んでいました。
ただの遊びではなく、論理的思考を養う要素が詰まっており、初めて触れる子どもたちもすぐに夢中になりました。初対面の子どもたち同士も、一緒に考え、試行錯誤することで自然と打ち解け、和やかな雰囲気の中でイベントがスタートする事が出来ました。
 

 

参加者の声

 
イベントに参加した子どもたちは、夢中になって取り組んでいました。ある参加者のお母さんからは、
「とても楽しそうにさくさくとハードルをクリアしていくのに驚きました。好きというのはすごいですね。今回を機にコードのアカウントを作ったので、今後さらに広がっていきそうな気がします。ありがとうございました。」
という感想をいただきました。
他の保護者の方からも、「子どもがよくマインクラフトをしていましたが、私自身したことがなく、子どもと一緒に考えながらできたことが良かったです」という声が寄せられました。
 

 
ピースウィンズでは、こうしたイベントを通じて、子どもたちが新しいことに挑戦し、興味のある分野を広げるきっかけを作ることを目指しています。また、仲間と一緒に学ぶことで、協力やコミュニケーションの大切さを学び、将来の夢を描く力を養うことも期待しています。今後も、子どもたちが夢を持ち、前向きに成長できる環境を提供するために、継続的な支援を行っていきます。