2018.05.23
ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンのサマー・スクールに、イラクのシリア難民キャンプから応募した14歳の少女が合格しました
ピースウィンズ・ジャパンが1996年の設立当初から20年以上支援を続けるイラク北部のシリア難民キャンプから、長野県にあるユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパン(UWC ISAK Japan)のサマー・スクールに、14歳の少女が合格しました。 サマー・スクール開催日程2018年7月21日~8月2日に合わせて来日する予定です。
PWJは2017年6月より、UWC ISAK Japanサマー・スクール参加希望者の募集をイラク北部各地のシリア難民キャンプで行い、応募書類の作成指導や面接指導などの支援を行いました。昨年末に募集したふるさと納税でいただいた寄付金の中から少女の旅費とサマー・スクールの参加費を支援します。
この取り組みは2020年のピースウィンズ・グローバルシチズン・スクール設立に先立ち、難民の子供たちに日本で質の高い教育の機会を提供する奨学金プロジェクトの一環です。
UWC ISAKはアジア太平洋地域そしてグローバル社会のために、新たなフロンティアを創出し、変革を起こせるチェンジメーカーを育てることを理念に掲げ、異なる文化や社会経済的な背景を持つ生徒を世界中から受け入れている全寮制の国際高等学校です。
今回来日予定のシリア人の少女は、6年前、彼女が8歳の時、祖国で広がっていた紛争から逃れるため、家族とともにイラク北部クルド人自治区に避難し、現在は同自治区スレイマニヤ州の難民キャンプに滞在しています。難民キャンプの教育環境は決して十分とはいえませんが、読書と歌うことが好きな少女は独学で英語を学ぶなど意欲的で、その夢は、医者か宇宙飛行士、もしくはその両方になることです。応募に際して撮影されたインタビュー映像には難民キャンプの仮設住宅の様子も映っていました。
皆様のご支援により、逆境に負けず、好奇心旺盛で学びたいという強い意志を持つ少女に教育の機会を与えられたことに感謝いたします。
引き続き、寄付を募集しております。より多くの子どもたちにチャンスを与えられるよう寄付でご支援ください。寄付のお申し込みはこちら